“トレーニング” という先入観。
こんにちは。
今回は「トレーニングってそもそも何か」についてのお話です。
ここ数年で "筋トレ" や "トレーニング" がとても身近になりました。
これはとても嬉しいことです!
身体を動かす、座っている時間を短くするだけでも、腰痛の予防や生活習慣病の予防になると言われているんです。
みなさん「トレーニング」というワードを聞いたとき、
まず頭に何が浮かびますか?
恐らく、
・筋トレ
・アスリート
・なかやまきんにくん 笑
という方が多いのではないでしょうか?
英語だと、筋トレのことを『work out (ワークアウト)』と言ったりします。
今回は教科書っぽい内容ではなく、
普段あまり耳にしないような視点からトレーニングを考えたいと思います。
早速ですが、
みなさんバレーボールを想像してみてください。
やったことがある人、ない人いると思いますがもし時間があったらスパイクを打つ真似やブロックする真似をして、実際にジャンプしてみてください♪
または頭の中で想像してみてください。
やってみましたか?
次はあなたがマフィアに追われていて、走っています!そしたら、なんと180cmほどのブロック塀に阻まれ行き止まり!?
この塀を飛び越えないとやられてしまいます><
さぁ、あなたはどのようにジャンプしますか?
きっと勢いをつけて、全力で地面を蹴って、塀をグンと押し込んで、足を引っ掛けて飛び越えようとするのではないでしょうか?
どちらも『同じジャンプ』です。
では、どっちの方がより全身を使ったパワフルなジャンプでしょうか?
絶対後者ですよね^^
これは1つの例なんですが、
ポイントは何かと言うと…
人は『スポーツ』になった瞬間意外と型にはめ込んでしまうということです。
本来はブロック塀を飛び越えるときのような力が眠っているのに、
バレーボールのネットを目の前にすると意外と跳んでるつもり跳べていなかったりするんです。
じゃあ何が違うのかというと、
答えは『使う身体のパーツ』と『意識』です。
先ほどのブロック塀ジャンプでは、
可能な限り全身のパーツを使おうとします。
しかし、バレーボールジャンプになると、
意外と足首と膝だけを使って跳ぼうとしてしまうんです。
その結果ふくらはぎだけ異常に発達している選手も多いのではないでしょうか?
その結果その肥大したふくらはぎが重りになって、さらに高く跳びにくいという状態をつくってしまい、
無理矢理跳ぼうとした結果アキレス腱炎になってしまったり、膝を痛めてしまいます。
私が大学でトレーナーの勉強をしていた頃、
よく先生が“Out of the Box (箱から飛び出して)で考えるんだ” と言っていました。
つまり、先入観に縛られずどうしたらもっと上手く跳べるのか、どうすればもっと強く打てるのか、どうすればもっと反応よく動けるようになるのか。
オリックスの山本由伸選手のやり投げトレーニングや、ハンマー投げの室伏広治さんのハマロビクスは、その先入観から飛び出したアイディアですよね♪
私自身こういう考え方が好きなのと、
身体にとっていい効果をもたらしてくれる信じているので、
『アスリートムーブメント』では、
他ではやったことがないような動きやトレーニングをみなさんにやっていただいてます!
その結果、がっつり筋トレをしているわけではないのにゴルフの飛距離が伸びたり、打球の質や投球の球質が変わったというお声をよくいただきます♪
他には痛みを取る治療を直接していないのに、
肩こりや腰痛の悩みを卒業される方も多いです!
理想は痛みなく自由に、思うように気持ちよく動かせる身体だと思ってます^^
そもそも人の身体は左右非対称。
よく靴底が片方だけやけに外側がすり減っていたり、
内側のアーチが潰れてしまっていたり、
別に運動してるわけじゃないのに片方だけ膝の調子が悪い、
なんて経験をしたことがある方多いんじゃないでしょうか?
実は人の身体ってすっごく左右非対称なんです!
ちょっとこの画像を見てみてください、
これは骨盤の回旋からどのように太もも・膝・足に回旋が連動していくかを現しているものです。
出産をすると骨盤が開いてしまうとか、
脚を組みたくなるのは骨盤が歪んでるから、
みたいな知識って皆さんなんとなく耳にしたり経験されていると思います。
約8割ほどの人は右の骨盤が前傾傾向にあり、左の骨盤は後傾傾向にあります。
もちろん例外もありますし、その程度は様々です。
今まで300人以上の身体を診させていただきましたが、
やはりほとんどの方にこのパターンが当てはまっていました。
アスリートムーブメントでは、
・怪我や慢性的な腰痛の改善
→ボディートリートメント
・姿勢や肩こりの改善
→コンディショニング
・スポーツのパフォーマンスアップ
→ファンクショナルトレーニング
・ダイエット
→ダイエットパーソナル
の4つのメニューと目的に合わせて施術&トレーニングを処方します。
そのベースとなるのが『Movement=身体の動き』なんです。
以前の記事で、
(『見えている形』と『見えていない感覚』① - Movement Lab -カラダの動き研究所-)
少し紹介させていただいたのですが、
何気ない動きの中に左右で違いが現れてきます。
片足立ちをするだけでも、
片方は足の内側に重心が乗り、
反対側は外側に乗ったり。
左脚で立つと安定するのに、
右側だとぐらぐらしてしまったり。
もしくはその逆のパターンであったり!
後ろから姿勢を見たら、
左の肩甲骨の方が右より高くなっていたり。
このように人の身体は知らず知らずのうちに、自分流にカスタマイズされていきます。
人それぞれ生活環境、運動習慣、仕事環境が様々なのでそれは自然なことなんですが、
問題はその身体のズレに気づける機会がないことです。
なので、大抵身体の痛みや違和感が現れて初めて気付かされます。
例えば、内科や歯に関しては学校で定期的に内科検診や歯科検診がありますよね?
では身体の動きに関してはどうでしょう?
せいぜいスポーツテストで長座体前屈をして、身体の硬さに気付かされますが、
どんなストレッチをすればいいのかは教えてくれません。
子供の頃、身体が硬かった方は大人になっても硬いケースが多いんです。
ちょっとしたストレッチを生活に取り入れたり、職場でのイスの高さを少しだけ変えてあげるだけでも腰への負担は大きく軽減できます。
『手っ取り早く痛みさえ取れれば…』
と思ってしまいますが、
この『Movement=身体の動き』からカラダを改善するというアプローチは、
一時的ではなく再発しにくい身体にでき、慢性的な肩こりや腰痛から卒業できるんです♪
いつも同じフレーズを使ってしまいますが、
『急がば回れ』なんです👍😉
まずは少しでも身体の動きや、痛みのメカニズムに興味をもっていただけたら嬉しいです!
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます🤲
” 治療 “ とは何か。
身体の使い方ってみんな同じように見えて、
実は全然違うんです。
例えば、紙に『あ』という文字を家族のみんなで書いてみてください。
どうですか?
それぞれ特徴が違うと思うんです。
『身体を治す』『フォームを改善する』という作業は、ペン習字に少し似ているかもしれません。
お手本があって、字の湾曲具合やハネのタイミングや長さをまずはなぞったり真似をしながら少しずつお手本に近づいていきますよね!
その作業ってどんなサプリメントを飲んでも、最新の機械を使ってもショートカットできないですよね。
とにかく何度も何度も練習して、自分のクセを修正していく!
“治療”って聞くと、どうしても受け身なイメージを持たれている方が多いと思うんです。
例えば、マッサージ、整体、湿布、痛み止め、注射、電気治療、鍼治療などなど。
もちろん「痛み」をコントロールするにはとっても効果的です!
でもこんな経験はありませんか?
2日、3日はいいけど、
また時間が経つと同じような症状が出てきてしまう…
そもそも『痛み』というのは身体にとってとても大切な機能なんです。
ときには身体で起きている問題を教えてくれるセンサーとして、
そしてときには、患部がそれ以上悪化しないように守るために働きます。
これを『ガーディング』と言います。
(ガードするってことですね!)
ということは、
問題が改善されないまま『痛み』だけを取った場合、身体はまた『問題が起きてるよ〜』と教えなくてはなりません。
身体というのはおおまかに言うと、
『脳・骨・筋肉』が連動しあって動くことができます。
転倒やスポーツの接触プレイによる打撲や骨折を除いて、
身体の痛みは、
関節の場所が本来の場所から逸脱することによって靭帯や筋肉に異常なストレスがかかることで発生することが多いです。
ポイントは "なぜその関節が本来の場所から逸脱してしまうのか" です。
その原因は姿勢のクセであったり、『使われすぎてしまう筋肉』と『あまり使われない筋肉』のバランスによるものがほとんどです。
『使われすぎてしまう筋肉』は緩ませたり、ストレッチなどで元の筋長に戻します。
問題は『あまり使われない筋肉』です。
本来その筋肉が使われる動きや筋トレをしても、うまくそのターゲットにしている筋肉が反応してくれないことが多いんです。
ここで『脳』と『神経』へのアプローチが始まります。
「この動きではこの筋肉を使うんだよ〜」と、筋肉の再学習をするんです。
そうやって少しずつ身体が本来の動きを取り戻し、その結果関節にかかっていたストレスが軽減することで身体が出していた痛みや違和感が消えていくんです。
大変だな〜!!って思っちゃうかもしれませんが、
『急がば回れ』で実はこれが1番の近道なんです。
私のお客さんでも、
ずっと痛みや違和感を誤魔化しながら、
もう何十年とひどい腰痛や肩こり、膝の痛みでお悩みの方が少なくありません。
ある程度時間はかかりますが、
皆さん大きく身体が改善されています。
来店された目的の痛みがすっかり改善し、
やりたかったスポーツを始められる方も多いんです。
健康の定義はいろいろあると思いますが、
私は『自由に動ける身体』こそ健康には欠かせないものだと思っております。
気づいたら長文になってしまいましたが、
何か参考になれば嬉しいです!!
最後まで読んでいただきありがとうございます🤲
『見えている形』と『見えていない感覚』②
前回は、“身体の痛みで悩んでいる方” 向けの話でしたが、
今回はアスリート向けの話です。
よくテレビや動画でダルビッシュ投手が変化球の握りを紹介しているのを見たことありませんか?
今まではあんな風にオープンに全てを曝け出しちゃうアスリートってあまりいませんでした。
しかし、ポイントはここなんです!
ダルビッシュ投手:『例え同じ握りで投げても、ボールへの圧の加え方や身体の使い方が違えば同じように投げることは難しいんです』
まさにこのブログのテーマである、
『見えている形』と『見えていない感覚』
このボールへの微妙な圧の加え方や、
肘の使い方や下半身の踏ん張り方を言語化するのはとっても難しいんです!
なので、例えば野球でもゴルフでもプロのフォームをそっくり真似してもなかなか同じような打球にならなかったりするんです。
それはどの競技も一緒です。
走るときの地面への力の加え方、投げるときの力の抜き方や入れ方、跳ぶときに使う筋肉の感覚などなど
今はYouTubeでプロアスリートが対談しながら、その感覚の部分にフォーカスしている動画をよく見ます。
今は昔よりもそういう情報が取りやすい時代だと思います。
(僕が学生の頃にもあったらな〜笑)
なので、もしトレーニングや筋トレは頑張ってるけどいまいち思うようなパフォーマンスができずに悩んでいる方がいたら、
この『見えない感覚』に目を向けてみてください♪
同じチームだったら理想の動きをしている選手に、どんな感覚でプレーしているのか聞いてみると意外ない発見があるかもしれません。
なので、僕がアスリートを指導するときはいつも筋トレよりまず本人の『動きの感覚』と『実際の身体の動き』を照らし合わせながら理想のパフォーマンスに向けてトレーニングを進めていきます。
関西大学人間健康学部の小田伸午教授の書籍『一流選手の動きはなぜ美しいのか』でこんなことが書かれていました。
"主観的な観察" と "客観的な観察" のバランスがどちらか人間偏るときにスランプに陥ってしまうと。
なので、自分の感覚がどうなのか、そして動画などで自分の動きを撮影してみて実際の動きはどうなってるのか客観的に分析し、
そのギャップをできる限り減らしていくことが理想のパフォーマンスに到達するためにとても大事なプロセスだと僕は思います!
『見えている形』と『見えていない感覚』①
こんにちは!
今回は『見えている形』と『見えていない感覚』がテーマです。
これはアスリートはもちろんですが、スポーツをしていない方や、リハビリをしている方にも大切な話です!
ではまず、右手を挙げてみてください。
そして、次は左手。
(電車の中やお買い物中の方はお家に帰ってからやってみてください♪)
ご家族や友人がいればみんなでやってみてください♪
そして、それぞれの手の挙げ方や、挙がってる手の雰囲気を見比べてみてください!
もし今座っていたら立ってください。
手は腰に当て、まずは右脚を腰の高さまで上げます。
まずは5秒キープ!!
そして次は左右交代。
左脚を上げて5秒キープ!!
さぁ、どんな感じですか?
微妙〜に右と左の感覚が違うのがわかりますか??
そして、手を挙げたり、脚を上げるような単純な動作だけでも、
人それぞれ微妙に違うんです!
スポーツではこのような細かい『動きの違い』や『感覚の違い』がパフォーマンスを左右したり、怪我のリスクに大きく影響します。
僕らは生まれてから気づいたら歩いていて、気づいたら走っていて、座ったり、物を持ち上げたり、しゃがんだり…
お父さんお母さんや、学校の先生から歩き方を教えてもらったことありますか?
そうなんです!
理科では植物のしくみは勉強しますが、専門分野に進まない限り自分の体の構造や関節や筋肉の機能を学ぶ機会がないんです。
そのまま大人になり、デスクワークで座ってる時間が長い方もいれば、立ちっぱなしの方もいて、女性の方は運動部でトレーニングをしてこなかった方でもいきなり赤ちゃんを抱っこしながら生活や買い物をする生活がスタートしてしまいます。
そして、身体を痛めて初めて整形外科や接骨院で身体のことに触れるのですが、
まだまだ痛みにだけフォーカスされた治療や施術が多いのが現実です。
骨折や打撲を除いて、多くの怪我や身体の痛みは理想の身体の動きや使い方から逸脱してしまうことで起きています。
しかし、その動きや使い方が改善されずに痛みだけ取り除いた場合、
一見治ったように思いますが同じような身体の使い方を繰り返すことで、また同じような症状が現れます。
もしくは、その痛みを庇ってオリジナルな動きをして痛みを避けることで別な部位に負担をかけてしまうというのが、とても多いケースなんです。
そんな経験はありませんか?
人間誰でも、パパーっとやってもらって、パパーっと痛みが良くなる方が楽でいいです!
何十年と積み重ねて出来上がったオリジナルの動きを、数週間で新しい動きにアップデートするのは難しいんです。
それは脳の感覚によるものです。
しかし、身体の面白いところは痛みの治療をしていないのに、関節が理想の場所に戻り、理想の筋肉の使われ方ができたときに痛みが無くなってしまうんです!
お客さんによく『魔法にかかってるみたい!!」と言われることが多いんですが、身体って本当に正直なんです♪
最初は慣れないものだし、面倒くさいと感じることもあるかもしれません、
でも本当に『急がば回れ』で、
それが1番の近道なんです!!
というわけで、
次回はよりこのテーマでアスリートにフォーカスした話をさせていただきます^^
どんなお店?
こんにちは。
ATHLETE MOVEMENT (アスリート・ムーブメント)トレーナーの西内ひろきです。
このお店の特徴は、
店名にも使われているように
『Movement =身体の動き』を軸に身体を改善していくパーソナルジムです。
『身体の動き』と聞いてもあまりピンとこない方も多いと思います。
従来の身体へのアプローチ方法は、
“肩が痛ければ肩に”
“膝が痛ければ膝に”
というやり方がほとんどでした。
しかし、自分が高校で野球をしていて怪我をしていた時に、それでは思うように良くならなかったんです。
それはいわゆる対処療法だったからです。
例えば、
投手が肩の痛みを訴えているときに、
股関節の可動域やお尻の筋肉の働き具合に本当の原因が隠れていたりするんです。
他にも、
慢性的な肩こりの原因が、
肋骨の動きにくさにより首まわりの筋肉が代わりに頑張りすぎてしまっていることから起きていたり…
でも、こんなこと自分じゃ分からないですよね!
私自身もこの『Movement=身体の動き』を深く勉強して初めて知りました。
高校球児時代にこういうアプローチに出会いたかったなぁーって強く思います😭
もともと僕は自分の怪我の経験がきっかけで、
トレーナーになることを決めました。
高校時代に野球部でピッチャーをやっていたのですが、肘・肩に始まり、腰やシンスプリントなど怪我ばかり、、
当時の自分は接骨院や整形外科にいけばすぐに治るだろうと思って通っていたのですが、
電気治療や冷蔵治療、マッサージや湿布で一時的に痛みが落ち着いても、
また練習を頑張ると痛みが戻ってしまったり、
痛みをかばってトレーニングをした結果別の関節や筋肉を痛めてしまったのです。
そのときぼんやりですが、
『本当に怪我を治せる存在なりたい』と思うようになり、
スポーツ医学ならアメリカ!!という安直な理由で留学し、そこで初めてアスレティックトレーナーという職業に出会いました。
そしてたどり着いた答えが
『Movement=身体の動き』です。
従来の治療では、とにかく痛みを取り除くことに焦点が当てられていましたが、
実際は『その痛みを引き起こしている原因』を改善することがとても大事だと考えております。
例えば、肩こりの原因が呼吸にあったり、
肘の痛みの原因が上腕二頭筋や胸の筋肉がうまく動いていないことによるものだったりします。
面白いことに、
その呼吸の動きを整えると肩周りの筋肉が緩んだり、上腕二頭筋の筋肉をうまく働かせると痛みの治療はしていないのに結果的に痛みが取れてしまうんです。
つまり『Movement =身体の動き』を整え、
理想の身体の使い方をトレーニングすることで、慢性的な痛みや違和感を改善でき、より機能的に身体を動かせることでスポーツのパフォーマンスアップにつながるんです。
まだまだこのような身体へのアプローチは日本でも数少ないですが、
10年後、20年後、きっと『身体の動きって大事だよね』というのが当たり前の時代になると信じております。
学生の頃の自分のように、
『どこへ行っても、何をしても、よくならなくて悩んでいる方』
『時間をかけてでもしっかり身体を良くしたい方』
におすすめのパーソナルジムです^^
是非一度ご利用いただけたら嬉しいです。
ご来店心よりお待ちしております♪