『見えている形』と『見えていない感覚』②
前回は、“身体の痛みで悩んでいる方” 向けの話でしたが、
今回はアスリート向けの話です。
よくテレビや動画でダルビッシュ投手が変化球の握りを紹介しているのを見たことありませんか?
今まではあんな風にオープンに全てを曝け出しちゃうアスリートってあまりいませんでした。
しかし、ポイントはここなんです!
ダルビッシュ投手:『例え同じ握りで投げても、ボールへの圧の加え方や身体の使い方が違えば同じように投げることは難しいんです』
まさにこのブログのテーマである、
『見えている形』と『見えていない感覚』
このボールへの微妙な圧の加え方や、
肘の使い方や下半身の踏ん張り方を言語化するのはとっても難しいんです!
なので、例えば野球でもゴルフでもプロのフォームをそっくり真似してもなかなか同じような打球にならなかったりするんです。
それはどの競技も一緒です。
走るときの地面への力の加え方、投げるときの力の抜き方や入れ方、跳ぶときに使う筋肉の感覚などなど
今はYouTubeでプロアスリートが対談しながら、その感覚の部分にフォーカスしている動画をよく見ます。
今は昔よりもそういう情報が取りやすい時代だと思います。
(僕が学生の頃にもあったらな〜笑)
なので、もしトレーニングや筋トレは頑張ってるけどいまいち思うようなパフォーマンスができずに悩んでいる方がいたら、
この『見えない感覚』に目を向けてみてください♪
同じチームだったら理想の動きをしている選手に、どんな感覚でプレーしているのか聞いてみると意外ない発見があるかもしれません。
なので、僕がアスリートを指導するときはいつも筋トレよりまず本人の『動きの感覚』と『実際の身体の動き』を照らし合わせながら理想のパフォーマンスに向けてトレーニングを進めていきます。
関西大学人間健康学部の小田伸午教授の書籍『一流選手の動きはなぜ美しいのか』でこんなことが書かれていました。
"主観的な観察" と "客観的な観察" のバランスがどちらか人間偏るときにスランプに陥ってしまうと。
なので、自分の感覚がどうなのか、そして動画などで自分の動きを撮影してみて実際の動きはどうなってるのか客観的に分析し、
そのギャップをできる限り減らしていくことが理想のパフォーマンスに到達するためにとても大事なプロセスだと僕は思います!